12月16日、金沢工業大学で第38回古武道大会が開催され、私たち明治大学杖道部も参加しました。
2ペアが着杖〜左貫を、1ペアが物見〜雷打、鍔割、右貫、笠ノ下を演武しました。厳かな雰囲気の中、しかもトップバッターで緊張もしましたが、無事に演武を終えることができました。
それから、他大学の演武を拝見しました。少林寺拳法や合気道、躰術などを演武され、私たちと同じ、神道夢想流の杖道部の方々もいらっしゃいました。
初めて拝見する古武道も多く、その格好良さや迫力に魅了され、改めて、私自身も日々の稽古に励もうと身が引き締まりました。
全団体に優秀賞が贈られ、万歳をしたあと集合写真を撮影し、平和に古武道大会は終了しました。
折角金沢に来たということで、金沢の観光名所を回った部員もいるようです。かく言う私も、兼六園でマイナスイオンを浴び、ひがし茶屋街で美味しいものを食べ、金沢城で昔の急な階段を上ったり下がったりしました。
金沢にはあらゆる物に金箔が施されていますね。金箔入りのローションの試用品をつけた先輩と私の手は、キラキラと輝いていました。ひっそりと置かれた恋みくじをやってみようと財布を開けたら、100円玉が1つも無かったので断念しました。その時点で、運がないことを突きつけられたような気がします。
帰りの新幹線では、途中駅から2つ隣に座っていた小学生の男の子が、塾の教材を広げて勉強していました。その塾が、私が小学生の頃に通っていた塾だったので、ノスタルジックな気分に浸りながら、街々の夜が移り変わる車窓を、ぼんやりと眺めていました。
私が降車する駅に近づき、もぞもぞと大荷物を整理し始めると、男の子も荷物を片付け席を立ったので、「同じ駅で降りるのか」なんてことを呑気に考えました。後に、男の子が荷物ごと、別の席に引っ込んでいることに気づきました。もしかすると、大荷物の私が出やすいよう、何も言わずに、荷物ごと移動してくれたのかもしれません。なんて素晴らしい方なんでしょう。私も、スマートに気遣いできる優しい人間になりたいと思いました。
と、いうわけで個人的には、金沢の金箔愛、武道の格好良さ、人の優しさについて学んだ、有意義な遠征となりました。
最後に、主催して下さった金沢工業大学の皆さん、他大学の皆さん、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
日々寒くなっていますので、皆さん体調を崩さないよう、お気をつけください。
法学部1年 佐藤